抗生剤②

②作用

 

作用には「殺菌的」と「静菌的」に分けられる。

 

殺菌的だと菌を完全に殺す。

一方、静菌的だと菌の増殖と成長を妨げるに留めるため、最終的には宿主(牛)の免疫機能によって菌は除去される。

 

殺菌的なものには

アミノグリコシド

ペニシリン

セファロスポリン

フルオロキノロン などが

 

静菌的なものには

テトラサイクリン

サルファ剤

マクロライド  などが挙げられる。

 

一部の抗生剤は、濃度などにより殺菌的にも静菌的にも作用する。

 

静菌的だと作用はゆっくりなので急性感染症や免疫機能に異常がある場合には推奨されない。なら殺菌的のほうがいいじゃんと思うけど、乳房炎②-③で話したように菌を殺すことで毒素が出て逆に悪化する危険があるものもあるので注意が必要。