日々の診療11
牛の手術。
圧倒的に多いのが第四胃変位という病気。
牛には四つの胃があるが、そのなかの四胃が正常な位置から動いてしまうことで通過障害が起こってしまうのだ。「第四胃」が「変」な「位」置にくる病気。
分娩で子牛がいなくなってしまったあと、大きな子宮が急に小さくなることで腹腔内にスペースができてしまうことで四胃が滑り込みやすくなる。
四胃は「左」「右」どちらにも動き、それぞれ「第四胃左方変位」「第四胃右方変位」と言われる。
左が多い。9割くらいか。
右は少ないが重症なことが多い。なぜなら右だと右側にある第三胃と絡み合う「第四胃尾右方捻転」になりうるからだ。
続きは次回。