日々の診療⑤

私は農業共済組合に勤めている。

 

この組合はざっくりというと保険屋さんである。

農作物共済、家畜共済、果樹共済などのなかの家畜に関わっている。

 

 たとえば風水害、干害、冷害、雪害、火災、などにより農作物の収穫がうまくいかない年があったとする。台風や逆に全く雨が降らないなど、農家さんにはどうしようもない気候に大きく左右されて、それで年間の収入が著しく低くなると農家さんは困る。そんなリスクを背負って毎年やるのは大変すぎる。でも国としては農作物をつくってくれる人がいないと困る。なので国が一定の補助をしましょうというニュアンスである。

 

これを家畜にあてはめる。

たとえば牛が死んでしまったとき。そのときに保険金を出しましょうということ。

もしくは病気になったときも、国が一部手助けしましょうということである。

その病気の治療に獣医が必要で我々が働いている。

 

そんなことで、牛が死んでしまった場合に死亡確認をするのもとても大切な仕事。

今日はお産で死んでしまった子牛4頭を含めて6頭も確認した。

1頭もない日ももちろんあるので、今日はとても多かった。

 

今年1番多い日になるかもしれない。