繁殖③
それは、卵子がいつ現れるかを予測することだ。
なぜなら、精子はいつでも子宮の中に注入できるが、卵子は限られた間隔に1回(牛でいうと21日に1回)しか現れないからだ。
卵子がいつ現れるか。
卵子が現れること、つまり卵巣から排卵されるまえに起こることがある。
それは「発情」だ。
「発情」とは、つまり交尾をしたいという欲求が表面に現れることである。
牛では「スタンディング」や「マウンティング」などの動きで発見される。
「スタンディング」とは他の牛に乗られてもそのまま逃げることなく姿勢を維持し続けることである。これは交尾のときに雄牛に乗られても許容する行動である。
「マウンティング」も発情行動として知られている。
外見ではなく内面でいうと、膣内に粘液がある、卵巣に大きな卵胞がある、子宮が収縮している、などが挙げられる。
これらをもとに「排卵」、つまり「卵子が子宮に放たれる日」を予想する。
この予想日に精子を注入すればめでたく「授精」である。