蹄病③
蹄病の治療は、まず農家さんに牛がびっこを引いているという往診依頼から始まる。
蹄病②で言ったように、跛行の8割は蹄によるが、2割はその他による。
例えば関節炎であったり、大腿部などの筋肉が腫れることによる筋炎、もしくは亜脱臼なども考えられるため、蹄を見る前にそれらがないことを確認することが必要である。
それらがなく蹄の病気だと思えば、枠場に入れてその悪い足の蹄を見れる状態にする。蹄を洗いきれいにした後、蹄鉗子で蹄を強く挟む。
もし病変があれば、牛が痛そうな反応をする。
そしたらそこを削る。
もし蹄底潰瘍や白帯病などであれば、血が出てくる。
そして、蹄真皮と蹄角質の間が遊離しているので、その遊離角質をすべて取ってしまう。