「脳内物質仕事術」 (樺沢紫苑著) ①

精神科医、樺沢紫苑先生著。

 

7つの重要な脳内物質にスポットライトを当てる。

それはドーパミンノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニンメラトニンアセチルコリン、エンドルフィン。

 

まず2つ。

 

1つめはドーパミン

ドーパミンは幸福物質である。なにかを達成して「やったー!」ってときにでる。この物質のおかげで向上心が持てるのかもしれない。

ドーパミンは達成時はもちろんだが、目標設定時にも出るようで、身近な目標→達成→さらなら目標→達成というサイクルで常にドーパミンを出し続け、ドキドキ、わくわくを持ちながらできれる。

また、目標達成時には「ご褒美」を自分にあげるとさらにドーパミンが出て、次の目標へのモチベーションにつながる。

適度な目標にチャレンジし達成し続けることが大事。

 

 

次はノルアドレナリン

これは「闘争か逃走か」といわれる恐怖、プレッシャーなどのときに出るホルモン。

野山で熊に遭遇した時や、失敗して厳しく怒られたとき、夏休み最後の日にいままでやらなかった膨大な宿題をやっているときなどに出る。

ノルアドレナリンは「短期集中」「一発逆転」のホルモンで、ドーパミンのように長期にわたって出してよいホルモンではない。なぜなら、1年間もノルアドレナリンが出るようなストレス下で生活していたら体が壊れてしまうからです。うつ病になる人もいっぱいいるでしょう。

なので、ノルアドレナリン型のモチベーションは長くても1か月まで。それ以上は逆に破綻して下がってしまうでしょう。

 

ドーパミン型モチベーション=「楽しさ」「ご褒美」「褒められること」の報酬を求めて頑張る。

ノルアドレナリン型モチベーション=「恐怖」「不快」「叱られること」を避けるために頑張る。

この2つのバランスが大事です。叱ることもとても大事ですが、褒めることでドーパミン型にすることが継続の秘訣。

ノルアドレナリン型は短期としてはとても素晴らしいので、効果的に使いましょう。