CIDR②

CIDRプログラムにも色々あるが、私が普段しているものを。

 

使うものは

・CIDR

・ジノプロスト(PGF2α)

エストラジオール(E2)

 

CIDRとは別名「膣内留置型黄体ホルモン製剤」で、膣内に入れることで外部からのプロゲステロン(黄体ホルモン)が常に吸収され血液中に流れる状態になる。つまり人工的に黄体期を作ってしまうのだ。これは膣内に入れるが、T字型で抜けにくい構造となっている。たまに抜けることもあるが。

 

プロゲステロンがある状態だと、発情と排卵が抑制される。

 

この状態を7日間続けたあとCIDRを抜く。

すると一気に血中プロゲステロン濃度が下がる。

ここでPGF2αも投与するが、これはもし黄体が残っていたら、発情にばらつきが出るので、それを防ぐために黄体を消しにいくのだ。

つまりCIDRをによる外因的なプロゲステロンと黄体による内因的なプロゲステロンをなくして一気にプロゲステロン濃度を下げてしまおうということ。

 

すると2-3日で発情が来るので、授精をして終了となる。